プロジェクトストーリー

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PROJECT STORY 車載用地上デジタルチューナー開発 他社の競合商品の約半額を実現し、鮮烈なデビュー 技術本部課長 御代川 英史 2006年入社

奇跡ではありません。仕事の枠組みに制約がない企業風土が生んだ必然です

ホーム用地上デジタル受信の開発成果を、車載用へ展開できないか

そもそもの開発のきっかけは?

2006年に商品化したホーム用地上デジタルハイビジョンチューナーの開発成果を他の用途に水平展開できないか、と考えていました。そこへ、営業から車載用のニーズがあるに違いないという声が上がり、プロジェクトがスタート。1フロア離れているだけの営業と技術陣の風通しのよさが、新商品開発の原動力となりました。

商品のコンセプトは?

ホーム用地デジの画質をそのまま車に持ち込むことです。とにかく車のアナログTVは画質が圧倒的に悪い。だから、デジタル化の効果は、車の方がホーム用よりも明快になるはずです。それならいっそ、ホーム用のフルセグ受信にこだわりたいということになりました。

事業部門の壁がないことが、プロジェクト推進に奏功

でも、販路は確保されていたのですか?

いいえ。でも、営業は、販路開拓にやる気満々でした。国内に既存の販路をもたないことが、逆にいろんなしがらみがないという強みにもなるんですね。それに、技術側にも家庭用、車載用という事業部門の壁がないので、開発は自由です。大手の同業他社なら、こうはいきませんよね。

開発の技術的なポイントは?

ひとつは、車載専用のフロントエンド、つまりアンテナで受信した電波から必要なデータを取り出す回路ブロックの開発です。ホーム用なら1個で十分なチューナーを複数搭載し、受信した結果を合成すれば、画面上のノイズは発生しない。では、そのチューナーを何系統にするか。試作品をつくって実走行試験を重ね、4チューナー・デジタルダイバーシティフロントエンドの完成にこぎ着けました。

通信機器での豊富なノウハウの蓄積がモノをいいました

実走行試験は、どのように進められましたか?

週2回ほど、半年間にわたって、営業も同行で試験を繰り返しました。もちろん、競合他社の製品も積んで試験する。現場でソフトを書くということもしました。ここで、4本のアンテナが同時に受信不能にならない限り、最低でも1本のアンテナからデータが取れれば復調できるということを確認し、さらに精度を高めていきました。この段階で、これまで培ってきた通信機器のノウハウが大いに役立ったことはいうまでもありません。

ハード・ソフト一体の開発で、コストの問題もクリア

他に、技術的なポイントは?

ふたつめは、フルセグ・ワンセグ兼用映像エンジンの開発です。山の中など受信能力以下の微弱な電波では、フルセグは映りません。でも、ワンセグなら、劣悪な受信環境でも映像を受信できる。しかし、ワンセグ処理のハードウェアを追加するとコストアップになる。そこで、ワンセグ処理だけはソフトウェアで行うこととしたのです。これも、ソフト設計を外部委託していない当社ならではの強みが発揮されたポイントだと自負しています。

御代川 英史	(みよかわ ひでふみ)

PROFILE

御代川 英史 (みよかわ ひでふみ) ユニデン株式会社 技術本部 課長
2006年入社

日本市場における車載用地上デジタルチューナーの開発設計を担当。
2007年の発売当時には、他社の車載用地上デジタルチューナーの約半額という衝撃的なデビューを飾った。

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